森林セラピー

森林セラピー

人間のもつ代表的な感覚機能に、五感がある。
五感とは、嗅覚、触覚、味覚、視覚、聴覚。私たちはそこからさまざまな情報を得ている。しかし、現代人が得ている情報の90%は視覚からで、残りの4つ感覚はほとんど使われていない。なぜかというと、都会生活の中では、嗅覚、触覚、味覚、聴覚を必要とする場面が極端に少ないからだ。
私たちの祖先は何百万年という長い間、森で暮らしていた。森で暮らしていくためには、五感をフルに使うことがあたり前だったはず……。森から出た人間の歴史は、森で暮らしていた年月とは比べものにならないほど短いのに、五感のバランスはあっという間に崩れてしまった。
だから、私は森へ行くことを提案している。なぜなら、森の中に身をおき、森を感じていると、都会生活の中では使われることがなくなってしまった感覚が呼び起こされていくからだ。木々の香りを嗅ぎ、鳥のさえずりに耳をすませ、あたりを見回してみる。たまたま目にとまった木いちごを手にとり、柔らかな手触りから食べごろを感じ、口に含んでみると、甘酸っぱさが広がる。というように五感が総動員されていく。
Slow swaying ーー ゆらゆらと。
何より、あの「ユラユラさ感」がたまらない。都会で機械的な生活をしていると、気づかないが、川のせせらぎ、木漏れ日、虫の羽音、すべてがユラユラゆらめいている。そう、私たちが祖先から受け継いできた感覚は、失われてしまったわけではないのだ。
森林大国日本!身構えなくても、あたりを見回せば、たくさんの森がある。
さあ、森へ出かけよう。


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